専門職としてのはたらき方と他職種協働
ー私たち歯科衛生士が実践する口腔ケアのタスク・シフト/シェアー
近年、医療現場における働き方改革の鍵として、「タスク・シフト/シェア」が推進されています。タスク・シフト、タスク・シェアとは、一定の業務を他の職種に移管または共同化する意味で用いられており、2024年から施行される「医師の働き方改革」の一環として、看護師や薬剤師などの専門職が医師の業務の一部を分担する取り組みが進められています。現在、歯科専門職におけるタスク・シフト/シェアは検討されていませんが、今後は人材不足が深刻化するすべての医療・介護職においてタスク・シフト/シェアの取り組みが進むことが予想されます。
今回の学術講演会では、「専門職としてのはたらき方と他職種協働〜私たち歯科衛生士が実践する口腔ケアのタスク・シフト/シェア〜」をテーマにしました。日々変化する社会の中で私たちはどのように専門性を発揮して他職種と協働していけばよいか、そして、今後さらに注目されるであろう「タスク・シフト/シェア」について口腔ケアを例に考えていきたいと思います。
まず、基調講演では、日本式の介護予防事業(運動・口腔・栄養)の実践をアジア諸国で広める取り組みについてご紹介いただき、グローバルな視点から医療・介護職の働き方や今後の可能性を考えていきたいと思います。つぎに、教育講演では、看護師の立場から専門職が幸せにはたらき続けるための方法と自分との向き合い方をご紹介いただき、組織の中でどのように他職種と協働していくかを考えたいと思います。そして、シンポジウムでは、歯科診療所以外ではたらく歯科衛生士を例に、専門職として学び続ける必要性や各施設で限られた人材がどのように他職種と業務を分担して成果を上げているかについて具体的な実践例を紹介いただきたきます。また、総合討論では、口腔ケアにおけるタスク・シフト/シェアの課題について意見交換していきたいと思います。
今後ますます進む少子高齢化に伴い、今後は職種や職域を超えてうまく協働できる人材が求められるのではないでしょうか。病院や施設で他職種と協働しながら業務を遂行する歯科衛生士の実践例は、これからの可能性を示すものになるのではないかと期待します。
本講演会を通じて、専門職としてのはたらき方や他職種との協働について皆様と一緒に考える機会になれば幸いです。
近年、医療現場における働き方改革の鍵として、「タスク・シフト/シェア」が推進されています。タスク・シフト、タスク・シェアとは、一定の業務を他の職種に移管または共同化する意味で用いられており、2024年から施行される「医師の働き方改革」の一環として、看護師や薬剤師などの専門職が医師の業務の一部を分担する取り組みが進められています。現在、歯科専門職におけるタスク・シフト/シェアは検討されていませんが、今後は人材不足が深刻化するすべての医療・介護職においてタスク・シフト/シェアの取り組みが進むことが予想されます。
今回の学術講演会では、「専門職としてのはたらき方と他職種協働〜私たち歯科衛生士が実践する口腔ケアのタスク・シフト/シェア〜」をテーマにしました。日々変化する社会の中で私たちはどのように専門性を発揮して他職種と協働していけばよいか、そして、今後さらに注目されるであろう「タスク・シフト/シェア」について口腔ケアを例に考えていきたいと思います。
まず、基調講演では、日本式の介護予防事業(運動・口腔・栄養)の実践をアジア諸国で広める取り組みについてご紹介いただき、グローバルな視点から医療・介護職の働き方や今後の可能性を考えていきたいと思います。つぎに、教育講演では、看護師の立場から専門職が幸せにはたらき続けるための方法と自分との向き合い方をご紹介いただき、組織の中でどのように他職種と協働していくかを考えたいと思います。そして、シンポジウムでは、歯科診療所以外ではたらく歯科衛生士を例に、専門職として学び続ける必要性や各施設で限られた人材がどのように他職種と業務を分担して成果を上げているかについて具体的な実践例を紹介いただきたきます。また、総合討論では、口腔ケアにおけるタスク・シフト/シェアの課題について意見交換していきたいと思います。
今後ますます進む少子高齢化に伴い、今後は職種や職域を超えてうまく協働できる人材が求められるのではないでしょうか。病院や施設で他職種と協働しながら業務を遂行する歯科衛生士の実践例は、これからの可能性を示すものになるのではないかと期待します。
本講演会を通じて、専門職としてのはたらき方や他職種との協働について皆様と一緒に考える機会になれば幸いです。
Profile
三好 早苗(みよし・さなえ)
一般社団法人 広島県歯科衛生士会 会長